○「文書管理通信」No.23特集(1995.11-12)に寄せて (2007)
都市機能を完全に瓦解させてしまったあの阪神・淡路大震災からはや10余年の歳月が経過しました。
地震列島日本の宿命とも言えるわが国では、その後10年の間に震度5を超える地震は27回、震度5弱を含めるとなんと44回も発生しています。
(気象庁:日本付近で発生した主な被害地震 平成8年〜17年10月より)
中間階破壊と言う甚大な被害に見舞われた神戸市役所2号館、破壊されたその6階に部局のあった「水道局」、6階の中間階破壊によりダメージを受けた階下5階の「下水道局」、ならびに神戸市の文書管理の中枢である総務局の3部局様に被災から半年経過した8月に取材にお伺いし、被害状況ならびに文書・データの復旧過程をお聞かせいただきました。
その取材内容を特集として掲載させていただいたものが「文書管理通信」23号です。
危機管理〜リスクマネジメント〜の重要性がクローズアップされる昨今、この特集は認識を新たにするにふさわしい内容と思われます。
罹災前からの不断の対策として「危険分散」を念頭に置き、データならびに公文書の保管・保存を「集中分散併用方式」で管理していたことが大きな効果をもたらしたこと。
罹災直後に停電や破壊によりコンピュータが稼動できなかった時の可視媒体(肉眼での判読が可能な媒体=紙文書・紙図面)の有用性など、大変参考になる事項が取り上げられております。
ぜひご一読ください!! |