化学パルプ( Chemical Pulp = CP )

木を化学的処理によって細かくしたパルプ。

化学パルプには以下のような種類がある。

 亜硫酸パルプ( SP )

 ソーダパルプ( AP )

 クラフトパルプ( KP )

化学パルプの代表的なものは KP であり 、紙になったときの変色の原因であるリグニン等の不純物も取り除かれるため収率は 60 %程度になる。

KP の製造方法 は以下の通りである。

  1. 原料の木材を 3cm × 3cm × 5mm 程度の大きさのチップと呼ばれる木片にする。
  2. チップをか性ソーダ、硫化ナトリウム、水とともに蒸解釜に入れ熱と圧力を加える。このときにリグニン、へミセルロースが溶け出す。
  3. 2の段階を経たパルプは褐色に変色しているため漂白(晒す)する。漂白した化学パルプは、晒クラフトパルプと呼ばれる。