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編 著: 中島 洋
発行所: 日経BP企画
発 行: H17.11.21
定価(本体) 1600円

高度情報化社会を迎え、e-JAPAN・電子自治体の推進にともないデジタル情報の持つ検索性や通信制などの多くのメリットを享受しようとして、文書資料のスキャニングによる電子化や、e-文書法に触発されてのボーンデジタル文書が急速に増大している。このデジタル情報は利活用の面から無くてはならないものではあるが反面、長期保存の面からみると諸々の事由により大きな危惧が残る。

本書は、「デジタル情報」・「マイクロフィルム」・「紙文書」を、情報資産の利活用、長期保存の観点から捉え直し、豊富なデータや図表を用いて“諸々の事由”を丁寧に解説しており大変わかり易い。 その考察から各々のメリットを組み合わせた「マイクロフィルムを使ったデジタル・アナログ・ハイブリッドシステム」の有用性を説いている。

第3章では、国立公文書館での勤務経験を持ち、現在は「国際資料研究所」を興され大学での教鞭とともに記録管理、情報保存に関わる各種団体の要職を務めている
小川千代子氏との対談が掲載されている。この対談では記録を系統的に整理して残そうとする土壌づくりが大切であり、「今日の文書は、明日の古文書」との考え方から
ワークシステムとレコードマネジメントシステムの連携に真剣に取り組む必要がある」
強調している。
また、第6章で取り上げているマイクロフィルの新技術には目を見張るものがあり、
ハイブリッドシステムの何たるかを理解するのに見落とせない項目が満載である。

アーカイブに携わる関係者はもとより、文書管理のご担当者、情報システムのご担当者
の方々にもぜひお読みいただきたい一冊です。

 
<本書の内容> 本書は6章からなり、次のような内容で構成されている。
第1章 「迫り来るデジタルクライシス」
  どのような情報資産を長期にわたって管理対象としなければならないか?
第2章 「文書情報のライフサイクル管理」
  情報管理を行なうための考え方
第3章 「マイクロフィルムを使ったデジタル・アナログ・ハイブリッド」
  データのアーカイブにおけるマイクロフィルムの特長
第4章 「今日の文書は、明日の古文書―アーカイビングは安心できる記録媒体で」
  情報のアーカイブを日本の文化として根付かせるための条件
第5章 「デジタル・アナログ・ハイブリットシステム導入の実際」
  自治体や企業での最新アーカイブソリューション導入・運用事例
第6章 「マイクロフィルムの未来」
  進化するマイクロフィルムの技術や新しいサービスの提供形態などの将来像
 
著者プロフィール
中島洋[なかじま・ひろし]
1947年生まれ。東京大学大学院(倫理学)修士終了。73年日本経済新聞社入社。産業部で24年にわたり、ハイテク分野、総合商社、企業経営問題などを担当。88年から編集委員。この間、日経マグロウヒル社に出向し、「日経コンピュータ」「日経パソコン」の創刊に参加した。97-2002年慶應義塾大学教授(大学院政策・メディア研究科特別研究担当)。01-04年国際大学(グローコム)教授、2001年通年行事のインターネット博覧会・政府館プロデューサを努めた。現在、国際大学(グローコム)主幹研究員、日経BP社編集委員、MM総研所長(2003年12月1日-)を兼務。
 
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文責:「文書管理通信」編集室 中村

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