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講演・展示会レポート
情報保存研究会/日本図書館協会 共催シンポジウム
 
「プリザベーション・マネジメント」 ―資料保存の新しい地平― より
 
情報保存研究会/日本図書館協会共催シンポジウムが2007年10月4日(木)に、東京両国国技館の隣にある「江戸東京博物館」1Fホールで開催されました。
朝の10時から夕方まで行なわれた講演会は、熱心にメモをとりながら聞き入る受講生で大きなホールはほぼ満席で熱気に溢れていました。

また、隣室では終日にわたりメーカー・ベンダーのシステムや製品の展示が行なわれ、新製品等に関する質問をする来場者が大勢いらっしゃいました。

 
主催者パンフレットより
 
図書館やアーカイブズの歴史的・文化的な役割は、人間が営々と蓄積してきた知へのアクセスを、現在と将来において保証することにあります。しかしながら1980年代の後半に提起された「酸性紙問題」は、図書館等のこうした役割を根底から揺るがすことになりました。本や文書などの過去の遺産が、資料が自ら生み出す酸によって自壊してしまうという問題に対して、世界の図書館・アーカイブズは、資料の保存とはなにか、その方法は、という課題にあらためて取り組むことになり、これに呼応するように日本でも、さまざまな啓蒙や実践が重ねられてきました。

しかし、これまでの国内での流れを振り返ると、資料のなにを(what)、なぜ(why)、保存しなければならないのかが問われることは少なく、どのように(how)保存するのかという技術論に偏した論議と実践が繰り返されてきたのではないでしょうか。これは、中・長期的かつ体系的な資料保存計画を持つ機関が依然として少数であること、紙媒体資料に代表されるアナログ記録とは性格の全く異なるデジタル記録を、同じ「資料」として捉えることができないこと--等に象徴されるように思われます。

 本来、私たちが目指すべき資料保存とは、「なにを、なぜ、どのように」の全てを包含する闊達な活動であるべきです。「どのように」の前に、「なにを、なぜ」と問うこと、技術論ではなく図書館・アーカイブズの資料収集や蔵書構築等の仕事と有機的に連動した、資料保存のための組織的、体系的な取組み=プリザベーション・マネジメントこそ、いま、論議されるべきでしょう。

 
 
基調講演 資料保存の再設計 - 図書館・アーカイブがその使命を果たすために
  安江明夫(国立国会図書館顧問)
講演1 学術図書館における戦略的資料保存           
  小島浩之(東京大学経済学部資料室助手)
特別講演 資料のデジタル化の問題点と将来           
  石井米雄(国立公文書館・アジア歴史資料センター長)
講演2 デジタル情報の保存 - 新たなチャレンジ -          
  上田修一(慶應義塾大学文学部教授)
講演3 アーカイブズ保存の展望 - 沖縄県公文書館の場合 -          
  大湾ゆかり (沖縄県公文書館修復士)
講演4 「修復」を越えて - 資料のコンサベーションとはなにか -          
  木部 徹(有限会社資料保存器材代表)
 
プログラムの中から幾つかの講演を後日レポートさせていただく予定です。
 
 
資料と情報の保存機関などの発展振興への寄与を目的として、保存および活用に関わる企業によって2004年に設立された専門家集団です。(現在27企業、2個人が加入)
それぞれの企業の製品、技術、サービスを提供しつつ、情報保存に関する研究、調査を実施し、成果を発表しています。

またホームページ『質問箱』にて、情報保存・活用に関するご質問を受け付けており、お寄せいただいた質問には専門家が丁寧にお答えしているそうです。
何かお困りのことがありましたら一度HPを訪ねてみれば解決のヒントが得られるかも知れませんね!            http://www.e-jhk.com/

 
 
 
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江戸東京博物館 東京都墨田区横網1-4-1 03-3626-9974 (代表 ※9:00〜17:30)
開館時間 午前9時30分〜午後5時30分 (土のみ午後7時30分まで)
休 館 日 毎週月曜日 (祝日、振替休日が休館日に当たる場合は開館、翌日休館・大相撲東京場所開催中は開館)・
年末年始 (12月28日〜1月1日)
  http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/index.html
 
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レポート文責 : 「文書管理通信」編集室 中村

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