2024年
4月
掲載記事
雑誌情報
書籍情報
寄稿論文
編集室員論文
最新の特集記事
過去の記事検索
バックナンバー
(1〜55号)
既刊+Web版
記事検索
過去のレビュー
講演・展示レポート
主催・共催セミナー
YouTube講演
直近で実施したセミナー
過去のセミナー
招聘講演

講演リスト

ご利用ください
文書管理用語集
編集室だより
最新送稿
編集主幹紹介
過去の編集室だより

文書管理通信について

小紙の記事構成
「文書管理通信」の歴史
文管ギャラリー
TOPページ変遷
プライバシーポリシー

トップ 編集室だより
編集室だより
 

2008.2.19
 
<INDEX>
■国会図書館の本、全国で閲覧可能に・法改正へ政府着手
■ 米グーグル、図書電子化で慶大と提携・ネットで閲覧可能に
■ 最初の174冊公開。 「デジタルで読む福沢諭吉」もデモ
■安江明夫氏 「学習院大学院アーカイブズ学専攻過程」での講義決定。
『記録史料保存論』の講師として授業を担当。
■第3回アジア古籍保全講演会を開催
■行政文書管理に関する国会質疑活発化
 

■国会図書館の本、全国で閲覧可能に・法改正へ政府着手
貴重な名著をいつでもどこでも読めるように――。3000万冊を超える国会図書館の蔵書をデジタル化して全国で閲覧可能にするための法改正に政府が着手する。まずは都道府県立図書館の専用端末と接続。将来はインターネットを通じて自宅やオフィスで簡単に読めるようにする方針だ。
政府は5月ごろまとめる知的財産推進計画2008にこの方針を盛り込み、2009年の通常国会での法改正を目指す。[2008.1.7 日経新聞より]
 

■ 米グーグル、図書電子化で慶大と提携・ネットで閲覧可能に
■ 最初の174冊公開。 「デジタルで読む福沢諭吉」もデモ

米グーグルは6日、図書データを電子化してインターネットで閲覧できるようにすることで、学校法人慶応義塾(安西祐一郎塾長)と提携すると発表した。主に慶応大学・三田キャンパスの図書館が保管する約12万点の蔵書について早ければ7月中にも電子化を開始、順次公開する。グーグルが欧米諸国以外の図書館と提携するのは今回が初めてという。
  電子化に必要な費用はグーグルが全額負担、取り込んだ文書データに文字認識処理を施してネットで検索可能にする。著作権の保護期間の終了した明治から昭和初期にかけての図書約3万冊と、和装本などの資料約9万点が対象。福沢諭吉の著作も含まれる。
  例えば利用者がグーグルのホームページで「福沢諭吉」と入力、検索すると、図書館の関連蔵書リストが示され、蔵書の内容もネット上で閲覧できるようになる。

[慶応義塾大学のプレスリリースより]  http://www.keio.ac.jp/index-jp.html
2007年7月6日 慶應義塾が「デジタル時代の知の構築」にむけたGoogle との連携による
図書館蔵書のデジタル化と世界にむけての公開を決定
2007年12月26日 2008 年1 月10 日 福澤諭吉誕生記念日特別企画 デモンストレーションで福澤諭吉がよみがえる−Google 図書館検索プロジェクト最初の174 冊も公開−
 

■安江明夫氏 「学習院大学院アーカイブズ学専攻過程」での講義決定。
『記録史料保存論』の講師として授業を担当。
高埜利彦学習院大学教授による「大学院アーカイブズ専攻過程の開設」を掲載している(p.16-17)。日本で初の大学院レベルでのアーカイブズ学専攻として来年4月にスタートする同過程は博士前期課程15名、博士後期課程3名、専任教員は5名を予定している。科目はコア科目、学際科目、応用科目に分かれ、コア科目(11科目)のひとつとしてアーカイブズ・マネジメント論研究V(記録史料保存論)が設置されている。安江明夫氏(国立国会図書館顧問)が講師として担当する。
[全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)の『会報』(No.80、2007.11)より]
 

■第3回アジア古籍保全講演会を開催
 東京大学東洋文化研究所
「ビネガー・シンドローム」に関する講演も2題実施。(2007年11月20日)
「マイクロ資料の劣化−原因と対処」 安江明夫氏 (国立国会図書館顧問)
いわゆる「ビネガー・シンドローム」が発生する原因とメカニズムを紹介し、対象となるTACベースフィルムのケアと対策について、一次調査による状態の概要把握から、劣化フィルムを個別に調べて以後の対策につなげていく二次調査に至るまでの、基本的な考え方についての講演が行われました。
 
事例報告 東洋文化研究所図書室
「東洋文化研究所マイクロフィルム状態調査 −A-Dストリップを用いて
所蔵するマイクロフィルム管理の現状と、安江氏による一次調査に対応するサンプル調査の方法等を紹介し、調査結果からTACベースフィルムのうち酸性劣化について早急な対策を取らなければならないものが2割以上にのぼることが推定され、これを材料に今後の劣化対策を検討していきたいという報告が行われました。
[東京大学東洋文化研究所図書室HPより抜粋]
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~library/index.html
 

■行政文書管理に関する国会質疑活発化
(H19.10.3〜H20.2.8)
質疑場所 第168回国会
衆議院本会議
質疑概要
日時 平成19年10月3日
質問者 長妻 昭
  • 政府として戦争に関する公認記録を残す作業を開始すべき
民主党・無所属クラブ
答弁者 福田康夫
  • 国立公文書館,外交史料館、防衛研究所で保存している戦前戦中のアジア歴史資料については、インターネットで「アジア歴史資料センター」から閲覧可能。
  • 今後とも歴史資料の収集、保存に力を入れて行く
内閣総理大臣
 
質疑場所 第168回国会
衆議院予算委員会
質疑概要
日時 平成19年10月16日
質問者 浜四津 敏子
  • 公文書保存のルールを法制化する必要性(何を、いつまで、どこで、どのように)
  • 国立公文書館が独立行政法人で使命を果たせるのか
公明党
答弁者 福田康夫
  • わが国の公文書保存体制は十分でありこれを充実させる。
  • 公文書の保存によって日本の歴史を保存できる。
  • 外交交渉においても日本の国益を守るために必要。
内閣総理大臣
 
質疑場所 第168回国会
参議院内閣委員会
質疑概要
日時 平成19年10月25日
質問者 松村 龍二
  • 国立公文書館を独立行政法人から国の機関に戻すとの考えか。
自由民主党
答弁者 渡辺善美
  • 検討中であり結論ではない。
国務大臣
 
質疑場所 第168回国会
衆議院
「政府の記録管理に関する質問」
日時 質問主意書
質問者 近藤 昭一

・提出(H19.11.12 )

  1. 記録管理に関わる不祥事に対する認識は
  2. 記録管理の法制化について
  3. 行政省庁の記録管理のための独立組織設置の考えは
  4. 公文書館の体制整備推進を継続するのか
  5. 国立公文書館のあり方と充実させる方策の考え方
  6. 半現用文書の中間書庫での管理についての考えは
  7. 各省庁保存の戦時史料を国立公文書館に移管しアジア歴史資料センターで公開をしたらどうか
民主党
答弁者 町村 信孝
・回答(H19.11.20 )
   ⇒ 概ね質問主意に沿った答弁が成されている
内閣総理大臣臨時代理
国務大臣
 
質疑場所 第168回国会
衆議院本会議
質疑概要
日時 平成19年11月28日
質問者 西田 実仁
  • 文書管理法の制定
  • 公文書館の人材確保
  • アーキビストの養成
公明党
答弁者 福田康夫
  • 質問に沿った答弁が成された。
内閣総理大臣
 
質疑場所 第168回国会
参議院決算委員会
質疑概要
日時 平成19年12月10日
質問者 藤本 祐司
  • 記録の考え方
民主党
新緑風会・日本
答弁者 福田康夫
  • 公文書は大事な記録文書ですので、国としてしっかり保管し必要に応じて国民に開示することが国の義務である
内閣総理大臣
 
質疑場所 第169回国会
衆議院
「行政文書管理に関する質問」
内容 質問主意書
質問者 逢坂 誠二

・ 提出(H20.1.30)

  1. 現時点で予定されている法制化への検討日程
  2. 「法制化の検討」をする所管部署と、どのような組織体制で 行う予定か
  3. 「公文書の保存に向けた体制整備」の日程
  4. 1から3までの質問に対して、現時点で未定のものがある場合は、いつの時点で日程や体制を決める予定であるのか
  5. 「国立公文書館制度の拡充」としているが、現時点で、どのような拡充方針を持っているのか
民主党
答弁者 福田康夫
・ 回答1〜5 について(H20.2.8)
  • 新たな法制度の在り方も含め、今後の文書管理等の在り方について検討するため「行政文書・公文書等の管理・保存に関する関係省庁連絡会議」を設けるとともに、現在、内閣官房と連携しつつ内閣府及び総務省において所要の検討を進めているところである。
    今春にも文書管理や公文書館制度等に識見を有する者からなる会議を開催し、専門的な観点から、文書管理等の法制化に向けた検討や国立公文書館制度の拡充方針についての検討を行うこととしている。
内閣総理大臣
 
詳細は、国立公文書館HPにてご覧下さい。http://www.archives.go.jp/
「文書管理通信」編集室 主幹 中村信幸
これら全文の印刷用ダウンロードはこちらです。
ダウンロードには、利用者登録が必要です。
過去の編集室だよりはこちら

Copyright(C) 2005 NPO Ageing Bright Club. All Rights Reserved.
E-mail:info@bunkan.jp