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編集室だより
文部科学省(1)

  前回の編集室だよりの書き出し部分を読んで下さった日本氷彫刻会の関係者の方からコメントをいただきました。
  氷彫刻というのは、ホテルの宴会やパーティーなどで目にすることがあるように、主に調理師さんに下支えされて発展してきたものです。なので、この大会も当初は厚生省(現厚生労働省)にお世話になっていたのですが、芸術性に着目した第2代会長さんの多大なるご尽力で、文部省(現文部科学省)の管理下に変わったとのこと。現在の賞の中に、文部科学大臣賞がある所以です。
  サラリーマン時代、省庁間の壁を経験した者にとっては、すごい事をされたなぁ、と感心しました。

  さて、文科省の名が出たついでと言っては何ですが、昨年のクリスマスの日に、同省内のある職員グループから、次のような問題点の開示がありました。
     ・ 国・公を担う志や使命感に基づく不断の内省と自己研鑽の不足、責任感・当事者意識の欠如
     ・ 健全な議論をせずに内外の権威ある者に対して必要以上に気配りする組織風土
     ・ 硬直化した人事慣行や組織体制、縦割り意識等による省としての統一感の欠如
  そして、それらを基に、優先的に取り組むべき改革の方向性が提案されたのです。若手・中堅職員を中心に省内公募に応募した173人で構成された「文部科学省未来検討タスクフォース」によるアウトプット!
  ビジョン&ミッションステートメント(基本方針)は、「〜人の力を生かして未来を切り拓く〜」

  ご存知のように、文科省もまた、ここ数年、公文書問題で大激震に見舞われた省庁の一つです。サラリーマン時代、若者向けイベントの開催などで、文科省にはいろいろお世話になりました。実際にお目にかかった職員の数は少ないですが、しっかりとした良い方々ばかりでした。次代を担う若者達へ一番影響力のある省庁の皆様の頑張りを期待・祈念しています。

  その文科省に対しては、現役時代、2つほど疑問を持っていました。一つは「ゆとり教育」への舵取りです。
  旭川にきてしばらく、社会人や現役高校生を対象に、公務員試験の数的推理・判断推理・資料解釈を教えたことがあります。で、びっくりしたのが、分数計算のできない人が多いこと。その後、学習塾で、日曜から土曜までの曜日を英語で正確に綴れる高校生がものすごく少ないことにも驚かされました。
  「ゆとり教育」によって失われたものは、実際には極めてたくさんあったのではないでしょうか?

  そしてもう一つは、研究開発に関してです。紙数の都合で、今回は触れませんが、ここ最近、日本の基礎研究の脆弱性がまたぞろ喧伝されています。10年くらい前に流れが変わったはずなのに・・・。その後現役から外れたので、状況の推移をまったく知りませんでしたが、びっくりしています。
  iPS細胞の山中先生が彗星の如く現れ、それに乗っかって反省がまったくなされないまま時が進んでしまったのではないでしょうか。機会あれば、情報公開制度などを活用して調べてみたい一番のテーマです。

  最後に、前回触れた「一目でわかる自治体の文書管理―行政文書管理ガイドラインの実践―」(第一法規刊)、手元に届きました。先入観というのは恐ろしいもので、ガイドラインという言葉を見て、18.2 x 12.8 x 2 cm という寸法が書かれてあったにも関わらず、A4版のような大きな体裁のものと思い込んでいました。実際にはコンパクトなものでした。
  なので一気読みできそうですが、週1回本コラムを書かなければならないというノルマ上、少しずつ読み始めることとします。実務経験がない私の代わりに、実務経験のある皆様からの、この著書に関するご感想なりご意見などを心待ちにしています。よろしくお願いします。

  今日は、巻頭言に相当する元総務庁事務次官の増島俊之氏の推薦のことばから、一言引用させていただきます。「この書物では当然のこととして触れられていませんが、国や自治体の首脳部が公文書管理の重要性を認識することが大切であることを強調したいと思います。」
  テクニックの前に、絶対無くてはならないもの。先月、一番印象に残った広告は、宝島社が1月7日に、読売新聞と朝日新聞に、2面使って出稿されたものでした。テーマは「嘘」(※)ですが、この解の一つも、正にここにあるのだと思います。

「文書管理通信」編集委員見習い  樹令(いつき・れい)

2019年2月15日


(※)宝島社企業広告「敵は、嘘。」
     宝島社企業広告「嘘つきは、戦争の始まり。」 
     https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000795.000005069.html
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