本来今号の特集としては、全国の既合併自治体に対する文書管理の現況のアンケート結果を、その分析とともに掲載する予定であったが、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、山梨県内の市区町村を対象に実施した再刊記念セミナーにスタッフ全員の手が取られた結果、アンケートの送付そのものが2006年1月にずれ込むこととなり、急遽この論考をまとめ、今号特集記事として掲載する事となった。
冒頭でも申し上げたが、本論考は文書管理通信11,12号に2回にわたって連載した特集の内容に重なっている部分が多い。
焼き直しというべきものであるが、その後の10年間の時代の流れを踏まえ11,12号の追補として位置付けている。
ただ時間に追われる中での執筆であったため、本来事前に行わなければならなかった調査や資料収集が不十分であると、読み返して痛感している。
以下は言い訳のようでもあるが、この論考は現代における官公庁、市区町村の文書管理のあるべき姿や、統合(総合)文書管理システムに求められる地平について、読者の皆様に改めて考えていただくためのたたき台としていただければと思う。
従って本論の不備、不足についてのご指摘も含め、是非 WEB サイトの「 BUNKAN フォーラム」に皆様からのご意見を多数いただければと考えている。 |