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『フローレンス水害事故』(1966.11.4 イタリア)で大打撃を受けた文化遺産を救うため、
ユネスコが提唱し世界各国の保存専門家とイタリアなどから多くのボランティアを集めての協同作業が行なわれました。
この作業は今も続けられている大掛かりなプロジェクトですが、ここに結集した専門家たちの技術、修復に対する意見のぶつかり合いから「モダンコンサベーション」の考え方が生まれました。
 
 
1)オリジナリティの尊重(注1)
 
資料保存の重要性を認識した国際図書館連盟(IFLA)は、この事故をきっかけに、1973年に資料保存ワーキンググループを設けました。その後、保存分科会に昇格した当会から、1979年に
「図書館におけるコンサベーションと修復の原則」が発表されました。ここで謳われた原則とは、修復はできるだけ避けるべき!とする「資料のもつオリジナリティの尊重」です。
      
(注1) オリジナリティの尊重 <安江氏「地域研究と資料保存」草稿より>
  資料に介入することとなる修復は最後の手段である。資料の機能を回復するために止むを得ず修復する際には、処置の可逆性(リバーシビリティ)、修復に使用する素材の安全性、処置の記録化(ドキュメンテーション)の原則を尊重する。

 

2)マス・コンサベーション(大量保存)と段階的保存 のコンセプト
 
処置を必要とする大量の資料全てに十全の対応を直ぐに実施することは不可能。
 

そこで、保存手当ての実施に当って、

計画的
 
段階的保存
(フェーズドコンサベーション)
それ以上の劣化・損傷を防ぎ、保存修復手当ての
ための時間稼ぎをする。
 
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